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消化器科

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・消化器科

(1)当院の消化器科について

胃腸などの消化管だけでなく胆嚢や肝臓、膵臓などを含めた消化器疾患の精査・治療を行なっています。消化器疾患ではさまざまな症状が認められ、特徴的な症状がないことも多いため、その検査が重要となります。検査は注意深い問診や身体検査に始まり、血液検査や糞便検査、画像検査(X線検査、超音波検査など)、内視鏡検査を実施します。腹部超音波検査(エコー)は、より詳細な腹部の画像評価だけでなく、超音波ガイド下での細胞学的、病理学的検査や治療にも用いることがあります。

代表的な症例
膵炎(急性膵炎・慢性膵炎)、腸閉塞、胆嚢粘液嚢腫

(2)よくある症例と原因について

【膵炎(急性膵炎・慢性膵炎)】
原因と症状

膵炎(すいえん)とは、膵臓に炎症が起こる病気のことです。
症状としては突然の食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛、腹部が床で圧迫されることによる痛みを緩和するために、フセの体勢でお尻だけ持ち上げるポーズをとることもあります。ほとんどは原因不明ですが、高脂肪食を食べていたり、内分泌疾患を患っていたり、肥満であったりすることが原因になりうると考えられています。

<多い犬種>

トイ犬種、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、コッカー・スパニエルなど

<治療法>

膵炎には特効薬や外科的治療というものがありません。輸液療法をはじめ、嘔吐や下痢、腹痛を抑える薬を使うなど、緊急の対症療法を行っていきます。自力での摂食が可能になった場合は低脂肪の療法食を与えていき、容態が落ち着いたら退院になります。その後、自宅での食餌療法、定期的な通院という流れになります。


【腸閉塞】
原因と症状

腸閉塞とは、消化管(胃や腸)の内容物がなんらかの原因で通過できなくなってしまう病気です。異物の誤食や腸重積(腸管の一部が腸管の中に入り込んでいる状態)、回虫などの腸内寄生虫の大量寄生、腹腔内の腫瘍、ヘルニアなどが原因になることが多いです。
食欲不振、嘔吐、腹痛、便秘、下痢などといった症状が起こります。

<多い犬種>

ジャーマン・シェパード,ミニチュア・ダックスフンドなど

<治療法>

異物を取り除くための手術による外科的処置を行います。閉塞によって腸管の血管の血行障害が起こり、腸管の壊死(腸管の組織が回復できないほどダメージが激しい状態)を起こしている場合は、その腸管部分を切り取り、腸管の端々を接合する手術となります。また、ショックなどを起こしている場合は、点滴などの処置を行い状態の改善を図ることが優先されます。


【胆嚢粘液嚢腫】
原因と症状

胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)は胆嚢という胆汁を貯める袋にゼリー状の物質が溜まってしまう病気です。症状が進行すると、胆嚢炎、閉塞性黄疸、胆嚢破裂などの深刻な病気を併発します。原因ははっきりとわかっていませんが、高齢で、高脂血症を起こしやすいワンちゃんに起こりやすい病気です。また、内分泌疾患との関連や胆嚢の運動性低下も素因として考えられます。食欲不振、嘔吐、沈鬱、腹部痛など他の疾患との区別のはっきりしない症状が繰り返すようにみられる他、黄疸がみられたり、腹水がみられることもありますので、その際は早急に獣医師へ相談してください。

<多い犬種>

ミニチュア・シュナウザーやシェットランド・シープドッグなど

<治療法>

お薬の投与や低脂肪食による内科療法か、胆嚢を摘出したり、胆汁の排泄経路を変更する手術を行う外科療法になります。しかし必ずしも全員に症状が出るわけではなく、全く無症状のまま手術をせずに一生を過ごすワンちゃんも少なくありません。そのため、どの段階でどの治療方法を選択するべきか、ということを獣医師と飼主様でよくご相談の上で治療を進めていくことが大切です。