ロゴ
代表的な疾患

ホーム > 代表的な疾患 > 腫瘍

・腫瘍

脾臓腫瘍

原因と症状

脾臓腫瘍は犬の腫瘍の中でも比較的発生頻度の高い腫瘍の一つです。脾臓からの出血がない場合には、症状がない事もありますが、大きくなった腫瘤により腹部が腫れてきたり元気や食欲が低下することもあります。腹腔内で出血を起こすと通常ピンク色をした歯茎の色が白っぽくなったり、急激にぐったりすることもあります。より重度の場合は呼吸障害を起こしたりショック症状が起きることがあるので早急に治療しましょう。

<多い犬種>

ラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、ジャーマンシェパードなど

<治療法>

腫瘤が大きい場合や出血を起こしている場合には内科治療は難しく、緊急的な手術が必要になります。手術では巨大になったり出血を起こしている脾臓を全摘出するのが一般的です。腹腔内出血により重度の貧血や出血性ショック症状を起こしている場合は、まず輸血や輸液剤の投与により状態を安定化させることも重要です。
良性の血腫や結節性過形成であれば、外科手術によって完治も可能です。