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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは神経疾患です。

<原因と症状>

背骨(脊椎)の骨と骨をつなぐ椎間板が飛び出してしまう疾患です。脊髄を圧迫するため痛みが生じ、場合によっては神経麻痺を起こすこともあります。ダックスフンド、ペキニーズ、ビーグルなどの犬種で多く発症するといわれています。

●痛みだけの場合(グレード1)
脊髄の圧迫が軽度の場合は麻痺の症状がなく、痛みだけがみられます。よく見られる症状としては抱っこしたときに痛みでキャンと鳴く、段差の上り下りを嫌がる、背中を丸めるなどがあります。基本的には安静にすることとお薬での治療が中心になります。非ステロイド性消炎鎮痛薬が使用されることが多いです。

●軽度の麻痺(グレード2)
足の力が弱くなり、足先の感覚が鈍くなりますがまだ自力で立ち上がり歩くことが出来る状態です。グレード1の症状に加えて、歩くときにふらつく、足先がひっくり返るなどの症状が見られるようになります。麻痺の症状は胸部や腰のヘルニアの場合は後ろ足だけ、首のヘルニアの場合には前足にも現れます。お薬で治療することで麻痺の症状が軽減することも多いです。

●重度の麻痺(グレード3~5)
脊髄の圧迫が重度になると、麻痺が強くなり立ち上がることができなくなります。また、足だけでなく膀胱や肛門の機能も障害されておしっこが出せなくなったり、ウンチを漏らしてしまうこともあります。内科治療で回復することもありますが、手術が必要になる場合が多くなります。手術では脊髄が圧迫を受けている部分の背骨を削って窓を作り、圧迫を取り除く処置を行います。

また、合併症として進行性脊髄軟化症という病気があります。障害を受けた場所から背中の神経が壊死して広がっていき、最終的には呼吸など生命維持に必要な機能が障害され、生命にかかわることがあります。椎間板ヘルニアの5%前後で発症するといわれてます。進行性脊髄軟化症はステロイドの投与や、外科手術など様々な治療法が行われていますが今のところ有効な治療法は分かっておらず、痛みなどに対する緩和治療が中心になります。

ソファーや階段や段差の登り降り、フローリングなどの滑りやすい床材は避ける、足の裏の毛が伸びてくるワンちゃんは滑らないようにするために足の裏の毛を短くカットする、ジャンプや過度な運動をさせないなど、日常生活での注意が重要です。肥満は椎間板ヘルニアの発症率を高くする要因となるので注意が必要です。肥満にならないように日頃からこまめな体重管理を心がけましょう。